インドの航空会社、機内食で肉廃止?インドのベジタリアン事情!

photo by BBC.com

 

誰もが知るインド独立の父、ガンジー。

非暴力・不服従を訴えたことで有名な彼ですが、とても厳格な菜食主義者、すなわちベジタリアンということはご存知でしたか?

 

彼の菜食主義は、「殺されるのを嫌がっているものは食べない」という信念に基いているのですが、

これはヒンドゥー教、そしてジャイナ教の文化からも影響を受けています。

 

人口の約8割を占めるヒンドゥー教徒は、牛を神聖なものと捉えているので牛肉は食べません。

生き物を殺すことが厳しく禁止されているジャイナ教徒の中には、肉はおろか、空中の虫を吸ってしまわないようマスクで口を覆う厳格な宗派もあります。

菜食主義は宗教との関わりが深いのです。

 

ちなみに、インド人の1年あたりの肉の消費量は世界最低で、1人あたり3kgほど。

同ランキングで世界2位のアメリカは125kgを消費していますが、インドの約42倍の量ということになりますね。

ちなみに日本は47kgです。(Meat Consumption Per Personより)

 

Registrar General of Indiaが発表したインド標本調査(SRS)のベースライン調査によると、

インドではベジタリアンの数が、全人口のおよそ3割を占めています。

13億人のインドの3割となると、約4億人が菜食主義者ということになります。

 

Air India

 

このように菜食主義者が多いインドですが、インドの国営航空会社エア・インディアは、去年から国内線のエコノミークラスの機内食に肉類を一切使用しないことを明らかにしました。

 

というのも、インド人の菜食主義者の人が機内食の肉類を食べないため、料理に使われている肉類がしばしば捨てられていたのです。

 

全航空便のうち約7割を国内線が占めている、エア・インディア。

食料廃棄物にかかるコストを削減し、飲食サービスの向上につなげる狙いがあるようです。(CNN.comより)

 

ちなみにインドでは、食品には必ず肉が入っているか入っていないかマークが付いていて、ひと目で分かるようになっています。

緑のマークが「veg」、赤茶のマークが「non-veg」という風に、区別されています。

 

 

地域によってベジタリアンの割合は変わってくるのも、おもしろいですね。

 

HUFFPOST INDIA

 

このHUFF POST INDIAの画像によると、南よりも北のほうにベジタリアンが多いことがわかります。

デリーでは約4割がベジタリアン。これに対してチェンナイやコルカタでは、その割合は数%です。

 

また、BBC.comによると菜食主義は階級も関係しているようです。

階級が下の方の人は肉を食べる人が多く、階級が高い人すなわち所得が高い人は、ベジタリアンになることを「選べる」ため、ベジタリアンが多い傾向にあるとも言われています。

 

インドではベジタリアン向けの料理とそうでない料理が分けて表記されているので、困ることはないのですが、日本ではベジタリアン用のメニューがないことが多いため、ベジタリアンの人は生活しづらいとも聞いたことがあります。

 

Miraistで働いているインド人スタッフには、ベジタリアンもいますし、

週に2日ベジタリアンになる日を決めている人もいます!

「今日は木曜日だから、お肉は食べないんだ」と言っていました。

 

以上、インドの食生活を語るのにはかかせない、ベジタリアン事情でした!

 

 

参考

BBC.com

CNN.com

Meat Consumption Per Person