こんにちは!関野です。
最近のインドは、湿度80%!かなりしめっとしており、日本の梅雨を思い出します。
第4回お悩み相談室では、日本人現地採用についてお話させていただきました。
今まで多くのインド就職希望者にお会いしキャリアのご相談に乗ってきましたが、インドで働こうと思っている人とお話するといつもわくわくしますね。そして、インドに来る理由も十人十色だということを実感します。
ですが、インドに来る方の属性は大きく3つにカテゴライズできるかと思います。
インドで働くことを考えている人はどういう方なのか?またどのような職種適性があるのか?そういったご質問に、お答えしました!
インドでの日本人現地採用

相談者:インド事業の収益構造改善を進めるため現地化を進めています。その一環として日本人現地採用を考えています。日本人はこれまで本社派遣の駐在員にて構成されてきました。
しかし、今後は日本人現地採用の比率を上げて行くべきだと考えています。どういう方がインド現地採用を目指してこられるのでしょうか。またどういった職種適性があるのでしょうか。(40代/製造業/人事)
関野:インド現地採用を目指される日本人は3つに大別できます。
①インドが好きな方 ②インドのビジネスポテンシャルを魅力と捉えて来る方 ③新卒・既卒でインドをファーストキャリアに選ぶ方に分けられると思います。
①「インドが好きな方」は文字通り、旅行や文化交流などを通して、国としてのインドやインド人をこよなく愛する方です。複数回インドに来ているケースが多いので、インドの環境が嫌いになって辞めるということは少なく、10年前後の長期間インドにて就業されている方も珍しくありません。
カスタマー、人に優しくホスピタリティをお持ちの方が多いので、サポートやバックオフィス系など社内外でホスピタリティが必要となる職種にフィットすると思います。
②「インドのビジネスポテンシャルを魅力と捉えてくる方」は、2030年までには世界一になると予想される人口やその若い人口構成に裏付けされる経済成長への期待を強く持っている方です 。
世界でも随一の成長市場において、グローバルパーソンとして自分自身を成長させたい、英語等の能力を高めたいと考える方が多く、営業やマネジメントなど数字や結果が求められる職種・役割が合致するのではと思います。
③「既卒・新卒組」は、大学卒業を3月に控えていらっしゃる方や、 卒業後英語などなんらかの勉強をされていた方のことです。
最近ではこういった方もファーストキャリアとしてインドを選ぶケースが少しずつ増えてきています。皆さん強い海外就業志向を持っており、日本で就業して何年かかるか分からない海外駐在の機会を待つよりも最初から海外就業にチャレンジを希望する方達です。
最近では積極的に新卒・既卒組を採用する企業が増えてきています。職種は営業からバックオフィス等様々想定されます。受け入れ企業にある程度組織的に教育体制を持っている環境があれば、組織の活性化に繋がるのではと思います。
相談者:でもインドで働くのは大変ですよね。すぐ辞めてしまわないか心配です。
関野:彼らは、何より自分自身の意思でインドに来ています。
多くの方は日本での就業時よりも給与条件を下げてこられる方が多いのにも関わらず、インドでやっていく覚悟をしっかりとお持ちの方が多いです。
ただ企業としては、本人の自助努力をあてにするだけではなく、長く働いて活躍してもらうために、入社時の上司との目標設定が大事です。どう成長したい、1年後・2年後・3年後にはどうなっていたいのかをしっかりと話し、定期的に振り返りをするなどのサポートをして行って下さい。
マネジメント志向の方には、実績次第でしっかりと評価され、グラスシーリング(見えない天井)なく昇格できるキャリアパスを示してあげることが有効だと思います。
実はインド就職に関する情報量も次第に増えてきており、近年インドで働く決断をする人が増えています。
上記にあげた①②③の中では、①の「インドが好きな人」が多いですね。割合でいえば、①インドが好きな方 ②インドのビジネスポテンシャルを魅力と捉えて来る方 ③新卒・既卒でインドをファーストキャリアに選ぶ方=5:4:1といった具合です。
やはり情報は大事ですね。今後もインド就職・転職を考えている方の背中を押せるようなインド情報をミライストのお役立ち情報やブログにて更新していきますので、ぜひチェックしてみて下さい!
