みなさん、こんにちは!関野です。

久しぶりのブログ更新です!久しぶりすぎて、どのようなテイストで書いていたか忘れてしまったのですが…(笑)

インドはすっかり雨季に入り、40℃超えであった気温も今は35℃前後に。だいぶ気温が下がったと思ったのですが、それにしても暑いです。冷やし中華は始めていませんが、ツイッターを最近始めました!「パッション関野@インド」でやっています。名前からしてとても暑くて恐縮ですが、ぜひフォローをお願いします…!→@sekinoindia

さて、人材業界で17年やってきた私ですが、インドでも様々なご相談に乗ってきました。インド人のマネジメントの件であったり、日本人の現地採用の件であったり…皆さんの採用・雇用にまつわる悩みは尽きないと思います。

実は、インドのフリーペーパー「Chalo」にて「パッション関野の採用&人事お悩み相談室」というコーナーを持たせていただいていて、日系企業の採用・人事担当者の方のお悩みにお答えしております。

かれこれ14回目の連載を迎えたのですが、ぜひ皆さんにも読んでほしいと思い、お伝えすることにしました!

 


 

―インド人部下がホウレンソウをしてくれないので、なかなか現場の状況把握ができなく困っています。
現在、インド人の部下が5名いるのですが、なかなかコミュニケーションが取れずに、彼らが何をしているのかが把握できません。
ちゃんと定期的にレポートを挙げるようにと言っているのですが、定着しません。(35歳/メーカー営業/管理職)

関野:ホウレンソウのメリットをしっかりと伝えて、自分のためであり、業績向上(評価)にもつながることを理解してもらいましょう。日本式マネジメントの代表格である「報告」「連絡」「相談」の略語ホウレンソウ。日本で一定期間ビジネスを経験された方は、当然の感覚でインド人部下にも求めます。ですが、インド(他国も含め)にはそもそもそのような文化はないことを認識してください。

インドでは、非日系企業からの転職者は特に、「自分の専門スキルが不十分で自信がないから、上司にお伺いを立てている」と思われたくないと考えるのが一般的です。
ですので、例え頻繁に上司に報告・連絡・相談をしたとしてもマイナス評価にはならないし、逆に上司は現場からのリアルな状況や暗黙知が理解できて助かることを伝えてください。また上司から仕事の進め方のアドバイスをすることもできるので、あなたの業績向上のためにも大きなメリットであることを伝えてください。

―なるほど、ホウレンソウが常態化すれば、部下の営業状況の把握不足による突発事故を防ぎやすくなるかもしれませんね。

関野:そうですね、特に悪い情報こそ、素早く隠さずにホウレンソウすることの意義を伝えてください。人は「まずいレポートを上げることは自分の評価に影響するから黙っていよう」「ばれなければ大丈夫」と考えがちです。

しかし、もう火消しがどうにもならない状況になってからでは遅すぎます。なので、悪いレポートこそ、率先してレポートをして欲しいと伝えましょう。その際には、ご自身の経験談を話すといいです。

例えばですが、「昔、自分のミスを隠してしまったから起こった大事故があって、大変反省したことがあってね。それからは率先してミスが起こった場合はすぐにレポートするようになった。大きな事故にもならないし、誠実さが評価をされていまではマネジメントを任されるまでにビジネスパーソンとして認められるようになったんだよ」、というようなのはどうでしょうか。ご苦労は諸々あるかと思いますが、是非一度トライして頂ければと思います。


 

私自身、積極的に失敗体験を共有するようにしています。

トップが背中を見せて実践していけば、自然と社内でもそういう雰囲気が生まれると思います。

是非皆さんも試して頂ければと思います。