
Miraistオフィス
こんにちは!関野です。
上の写真は、インド・グルガオンにある弊社Miraistの入っているオフィスです。
グルガオンはデリーから電車で30~40分ほど離れた新興都市で、日々インドの経済成長を感じております。
さて、「パッション関野のお悩み相談」第5回では、女性の社会進出事情についてお話しました!
インドで働く女性事情
相談者:日本では女性の社会進出がなかなか進んでいないと思いますが、インドではどうなのですか?
関野:実は、インドはアジアの中でも就業における男女差が少ない国の一つなのです。
現在日本では「202030」(注1)という言葉に代表されるように、女性の管理職比率を上げようと国をあげて取り組んでいますね。実は、インドは他アジア諸国と比べても女性の管理職比率は高いのです。
実際、女性経営者も多く、有名な人としてはペプシコ社の会長兼社長兼CEO インドラ・ノーイ氏を筆頭に、モルガンスタンレー、HDFC、ケロッグ、インテル、ヒューレットパッカード、インド在住日本人になじみがある病院アポロホスピタルグループの代表も女性です。
ある調査の大卒以上の管理職率では、日本の30代男性39%に対して30代女性は12%でした。一方インドでは、30代男性57%に対して30代女性は47%と、日本や他アジア諸国に比べても割高な比率でした。
この傾向は特に都市部で顕著で、ダブルインカムで比較的経済的に余裕がある夫婦は積極的にメイドサービスなど活用し家事負担を軽減したり、インドで発展しているIT 業界ではフレックスタイムや在宅勤務を積極的に導入する等、女性が活躍しやすいフレキシブルな就業制度が後押ししていると思われます。
(※注1 社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%程度にするという日本の政府目標)
相談者:なるほど、インド人女性頑張っているんですね。でも日本人現地採用の女性もインドで頑張っている人は多いですよね。
はい。インドで頑張っている日本人現地採用の方は、多くの男性も勿論頑張っていらっしゃいますが、女性ならではの特性、「海外生活への適応性・柔軟性」「一度決めたら思い切る行動力・フットワークの軽さ」そして「おしゃべり好きに由来するコミュニケーション力の高さ」などを生かして頑張っている女性の方は多いですね。
是非体調に気を付けながら、引き続きインドで頑張って頂きたいと思います。
モディ政権も女性進出に注力
経済発展とともに人々の消費力が上がっているインドでは、都市化が進み、海外の文化も次第に入ってきています。
女性の社会進出に力を入れようと、モディ政権も動き出しているんです。『ベティ・バチャオ ベティ・パダオ(ヒンディー語で、”少女を救おう、少女を教育しよう”という意味)』と呼ばれる促進政策を打ち出しました。
また、2013年の会社法では、一定の規模以上の公開(有限責任)会社に対して、1名以上の女性取締役を選任することが義務付けられました。2017年3月には労働法が改正されて、今まで12週間だった女性の産休取得期間は、26週間に拡大されました。
「インドで働く女性にインタビュー!Miraist Woman」
Miraist Womanというコーナーでは、インドで働く日本人女性にフォーカスしてインタビューをしております。
インド就職・インド転職を選んだ経緯、インドという世界最大のマーケットに感じる可能性、リアルなインドでの生活…など赤裸々にお話していただきました。ぜひご一読下さい!