こんにちは!関野です。
さて、みなさんお待ちかねの「パッション関野の採用&人事 お悩み相談室!」
17回目の今回は「インド人エンジニア採用」についてのご相談です。
近年、「2020年問題」と呼ばれる課題の一つに、日本におけるITエンジニア不足が挙げられます。その問題を解決すべく、 日本企業では外国人採用が積極的に行われています。
そしてまだまだ未開拓のインド人採用は今後激戦になると予想されます。
私、関野がインド人採用の特徴、気を付けるべきポイントについて書かしていただきます!
インド人エンジニア採用の特徴とは
相談者:優秀なインド人理工系学生を採用し、日本に派遣できるかの調査要請が、日本本社から来ました。
日本ではエンジニア、特にIT人材が不足となっていて、近年アセアン諸国からの日本採用をしているそうですが、アセアンでの採用も競争が激しくなってきているとのことでの依頼です。(33歳 自動車関連メーカー管理担当)
関野: インドの新卒採用は、日本と異なるルールを採用しています。特に双方スピーディーな決定が求められるのが大きな特徴です。
経済産業省の調査によると、日本国内でのITエンジニア人材不足数は、2019年に約27万人、2030年には最大約80万人になるとの予測がでております。今後、ますます世界的なエンジニア争奪戦が予想されます。
インドでの新卒採用では、TOP理系大学からの採用事例が最近日本でもニュースになっていますが、例えば理工系最高峰 IIT(インド工科大学)を例に出しますと、毎年12月1日をDay1と称し、Day2、3・・とキャンパスハイヤリングが行われます。
ポイントは、大学の就職課が採用希望企業と学生を諸々の項目にて8段階で評価し、おのおののDayに振り分けます。評価の高い企業・学生は早いDay・時間割にて設定、面接が行われるので両者にとって合理的な方法と言えます。
ただルールとして、面接後その日のうちに企業は内定意思を表明(オファー)し、学生も当日内に受諾意思を決定する必要があるため、双方にスピーディな意思決定が求められるのも特徴的ですね。
IITなどの大学で新卒採用を希望する場合は、まずは大学の就職課にコンタクトする必要があります。各大学で異なるルールがありますので、気を付けていきたいところです。
相談者:新卒の採用については分かりました。日本とはずいぶん違いますね。中途採用はいかがでしょうか。
関野:中途エンジニア採用は新卒採用ほどは特殊ではなく、インド国内における通常の採用とほぼ同じです。日本本社からのJD(Job Description)があれば、それをもとに自社WEBページやJOBボードにポスティングをして頂く、または人材エージェントに依頼する、などです。
実際の面接で気を付ける点としては、日本での就業ということでその方の日本への希望度の強さ・日本語能力・異文化順応性などが挙げられます。短期的な視点ではなく、しっかりとその方が日本で長く活躍できるか、面接を通じてしっかりと見極めて頂ければと思います。