こんにちは!Miraist編集部です。

インドでよく飲まれているのが、チャイ。チャイは、スパイスと砂糖がたっぷり入ったインドの伝統的なミルクティーのことで、インド人の大好きな飲み物です。インドのティービジネスはかなり盛んで、ノンアルコール飲料市場の約8割をチャイが占めているんです。

先日、MiraistのオフィスがあるグルガオンのCyber Cityに店舗を構える、インド発の美味しいチャイ専門のカフェ「Chaayos(チャイヨス)」に行ってきました!今回はそのレポートをお届けします!

店内の様子は…?

さっそくお店に入ってみます。

Chaayosの店内

 

全体的に明るく、清潔感溢れる雰囲気です。

 

Chaayosの店内

 

店内のデザイン性の高さには驚きました。

壁には可愛らしいキャラクターが描かれていたり、ポットの形の照明があったり。

すべての店舗でメニューは同じであるため、店舗によってオリジナリティがある方がいい!というChaayosの考えから、店内の内装は店舗ごとに違い、同じものはないんだそうです。

メニューを見ると、様々な種類のチャイがあります。チャイを中心に、レモネードやカフェラテ、スムージーなどもありました。一杯あたり、100ルピー前後です(日本円で160円ほど)。

Chaayosのメニュー

 

さっそく注文してみました!

Chaayos

 

ホットのジンジャーチャイと、サンドイッチを頼みました!

テイクアウトにしたところ、かわいいデザインの紙袋に入れてくれました。

Chaayosの袋

12000通りの”自分のチャイ”

Chaayosが大切にしている「Meri Wali Chai」は「自分のチャイ」という意味で、お客様自身がチャイをカスタマイズできます。ミルクの量、茶葉の量、砂糖の量、そして無料で追加できるスパイスを選ぶことができます。

追加で入れることのできるスパイスでは、様々なスパイスがあります。Tulsi(トゥルシ)というのは、インドで「聖なる木」と崇められている木で、その葉っぱをチャイに入れて飲みます。

Adrak(アドラク)はジンジャーのこと、Elaichi(イライチ)はカルダモンのことです。他にもグリーンチリやミントなど、合計12種類あります。

入れるスパイスや、ミルク、茶葉、砂糖の量次第で、まったく違う味になるといいます。

「自分の家で作るチャイと同じくらい、外でチャイを飲む時も自分の好みに合ったチャイを飲みたい」そんな想いに応えるため、計12000通りのチャイを作れます。自分の好みのチャイを作ってもらえるのはいいですよね。

Chaayosのメニュー Chaayosのメニュー

 

Chaayos を設立したのはIITの卒業生

このChaayos は2012年にインド人のNitin Saluja(ニティン・サルジャ)によって設立されました。

IIT(インド工科大学)を卒業した彼が、数年間アメリカのヒューストンに滞在していた時のこと。「夕飯を食べた後にチャイが飲みたい」と思い、チャイが飲めるお店をあちこち探したのですが見当たりませんでした。

それがきっかけとなり、家の外でもチャイを飲める文化を作ろうと、IITの同窓生だった友達を誘ってチャイビジネスを始めたそうです。

当時、コーヒーを販売しているカフェは1500ほどあるのにもかかわらず、紅茶やチャイをメインに販売しているカフェはまったくないことに彼らは気づき、「みんな日常的にチャイを飲んでいるが、市場では評価されていない」と感じたと同時に、チャイビジネスの大きな可能性を見出したのです。

Chaayos

リピーターが多い理由

毎年100%以上の成長率で驚異的に拡大しているChaayosですが、誇るのは42%という高いリピート率
Chaayosに来るお客さんが、またここに来たいと思ような様々なしくみがあります。

それは、飲み物だけでなくスナックやフードメニューにも常に新しい種類のものを更新していくこと
サモサやサンドイッチ、ピザをはじめ、様々な種類を取り揃えています。インド人好みの、スパイスのきいたスナックも多くあります。

加えて、Chaayosはデリバリーサービスも始めました。売上の20%はデリバリーからの注文。土日も忙しいお母さんに人気らしく、忙しくて外に行けない方にもほっと一息ついてチャイを飲めるような機会を提供しています。

私もすっかりリピーターとなってしまい、インドのチャイを開拓しています!

Chaayosのメニュー

チャイのイメージに変化

かつてはチャイの販売は教育を受けていない、もしくはロースキルの人がする商売というイメージがあったようですが、最近はそのチャイのイメージが変わってきています。

Chaayosをはじめとするチャイ専門のカフェがオフィスワーカーをターゲットに市場を拡大し、庶民的なチャイがこのようにブランド化してきました。その影響で、”チャイを飲みに”外に出かけたり、オフィスワーカーが仕事の合間にチャイを飲みながら一息ついたりすることが多くなってきたといいます。

スターバックスやコスタコーヒーといった海外から進出してきたブランドにも劣らないほどのおしゃれな店の内装であったり、露店にはないような味も、魅力のひとつとなっています。

インド人に聞いてみた!

Miraistインド人スタッフにチャイについて聞いてみたところ、チャイにはいろんな種類があるのだと教えてくれました。

アドラクワーリー・チャイというジンジャーをふんだんに使ったチャイと、イライチワーリー・チャイというカルダモンを使ったチャイが有名で、どちらもスパイスがきいており身体がぽかぽか温まるので、よく冬に飲むといいます。

また、男性スタッフは「北インドのほうがチャイ文化が発展しているよ。南インドではよりコーヒーを飲むかな。僕はチャイやコーヒーよりビールを飲むけどね!(笑)」とも教えてくれました。

まとめ

現在Chaayosは、デリー、ムンバイ、グルガオン、ノイダ、ガーズィヤーバード、ガーズィヤーバードに展開しており、近々70店舗にまで拡大する予定だそうです。最近はムンバイの空港にもオープンし、世界中から来る旅行者にもチャイの美味しさを伝えています。

仕事で疲れたら、チャイを一杯飲んでみては?ピリッときいたスパイス、深みのある茶葉、そして砂糖がたっぷり入った甘いミルクが、心身を癒やしてくれますよ!

インドで手軽にチャイを味わいたい方はぜひChaayosへ!