海外就職時に手書きの履歴書と、パソコンで作成した電子履歴書、どちらが良いのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか?

今回は、人材業界にて日印合計19年超えの経験を持つミライスト代表関野がお答えします。

関野関野 光剛
インドに特化した就職・転職エージェントMiraist Private Limited代表。

パーソル(旧インテリジェンス)・リクルートキャリアと一貫して人材業界にて経験を積む。採用コンサルティングとして300社超を担当、またキャリアコンサルタントとして3000名超の方の転職相談に従事。前職リクルートにてグループ初のインド駐在員として、インドでのビジネスを軌道に乗せることに成功。
インドと日本の人材の架け橋になりたいという強い思いから、Miraist Private Limited起業

履歴書は手書きか電子履歴書、どちらが正解?

手書きの履歴書か電子履歴書、それぞれのメリットと懸念点は?

基本的に応募先企業から指定がない場合は、手書きの履歴書でも電子履歴書でもどちらでも問題はありません。

しかし、多少ながら手書きの履歴書とパソコンで作成した電子履歴書では、メリットと懸念点が異なります。下の表は、そのメリット・懸念点を整理した一覧です。

海外転職 履歴書

手書きで履歴書を書くメリットとして、手間がかかるため応募企業に対する「熱意」が伝わりやすいという点です。また、綺麗な文字で文章を履歴書に書くことで、プラス評価を得られる可能性があります。

懸念点は、ミスをすると一から書き直しになるので、作成には時間がかかってしまったり、メールなどで履歴書を送付する場合スキャニングする必要があり多少手間がかかります。

履歴書をパソコンで作成するメリットとしては、「統一感があり文字が読みやすい」ことが挙げられます。また変更が容易な為、企業ごとに志望動機だけ変更して応募するということも可能です。

海外就職には、パソコンで電子履歴書を作成するのがおすすめ

基本的に手書きかパソコンかで合否が決まることはありませんが、海外就職時の履歴書はパソコンで作成することをおすすめします。

理由として海外就職では一度に複数の企業に応募する場合が多く、電子履歴書だと必要な部分だけ変更するのが簡単です。

また突然自分に合う新しい求人が現れたりと、急遽新しい履歴書が必要になる場合も多いです。その際にスピーディーに対応しチャンスを逃さないよう、電子履歴書のデータをパソコン上で管理しておくのが効率的です。

同様に受けとった企業側も電子履歴書の方が管理が容易です。面接前に履歴書のコピーをとって準備を行う面接官にとっても、パソコンで作成した電子履歴書の方が綺麗に印刷でき、文字が読みやすくなります。

これらの理由から、海外就職時にはパソコンで電子履歴書を作成するのがおすすめです。

パソコンで電子履歴書を作成するときのポイント

以前は履歴書は手書きが一般的であったため、パソコンで作成するのが初めてという人も多いかと思います。そこでパソコンで履歴書を作成する際のポイントをお伝えします。

履歴書フォーマットを活用

パソコンで作成する際は、「Word」か「Excel」のフォーマットを活用しましょう。今はネット上で履歴書のテンプレートがダウンロードできるので、それらを活用すると簡単に綺麗に履歴書を作成することができます。

また、データで履歴書を提出する際には、内容の改ざんやレイアウトの崩れを防止するためにPDFというファイル形式で送るのをおすすめします。

PDFだと、受け取った側が「ファイルが開けない」という事も滅多に起こりません。

適切なフォントを選ぶ

使用するフォントは、WordやExcelに標準搭載されているものを選ぶのが基本です。テンプレートを使用する場合は、もともと設定してある「明朝体」「ゴシック体」などの無難なフォントで統一しましょう。

  • 文字サイズ:10.5pt~11pt(氏名のみ14pt~18ptでも可)
  • フォント:明朝体またはゴシック体(全項目を統一)

まとめ

海外就職時の履歴書は、手書きで作成するのかパソコンで作成するのか、どちらが良いかについてお伝えしました。

まとめとして、手書きの履歴書でも電子履歴書でもどちらでも問題はありませんが、効率的にチャンスを逃さず海外就職を行うためには、履歴書はパソコンで作成することをおすすめします。

またパソコンで履歴書を作成するときは、上記のポイントも意識していただけたらと思います。