「いつか海外で働き、グローバルに活躍したい!」
学生時代の就職活動時に、海外での就業チャンスがある企業を選んだものの
「いつ自分にチャンスが回ってくるのか分からない」
「そもそも何年も待ったとしてもチャンスがくるのかも分からない」
と考えたことはありませんか?
しかし大学を卒業し働き始め社会人になった今、現状の仕事をこなすことに精一杯。
日々仕事で求められるスキルが身についている実感はある一方、ふと現状の自分に対し考えることが増え、将来が不安…。
当初の思いを叶え、今後の市場価値を高めるためにも、海外で働くという選択をもう一度考えてみませんか?
今回は、日本とインド含め19年超のキャリアアドバイザー経験をもつ弊社代表関野の意見を踏まえ、「なぜ20代は海外就職に踏み出すべきなのか」「20代の海外就職を成功させるにはどうすればいいのか」についてお伝えします。
関野 光剛
インドに特化した就職・転職エージェントMiraist Private Limited代表。
パーソル(旧インテリジェンス)・リクルートキャリアと一貫して人材業界にて経験を積む。採用コンサルティングとして300社超を担当、またキャリアコンサルタントとして3000名超の方の転職相談に従事。前職リクルートにてグループ初のインド駐在員として、インドでのビジネスを軌道に乗せることに成功。
インドと日本の人材の架け橋になりたいという強い思いから、Miraist Private Limited起業
目次
20代の海外就職は理想のキャリアを実現するためのチャンス!
第二新卒での海外就職
20代前半の第二新卒といえば、大学卒業の人が新卒で入社して1~3年がたったころだと思います。
もし、海外で働きたいと思い今の会社を選んだものの、「海外で働けるチャンスがいつ回ってくるか分からない」などの不安を抱えているのなら、一度積極的に海外転職を検討してみてもいいかもしれません。
20代前半が海外転職に積極的に取り組んでもいい理由は、「その海外への就職が失敗だったとしても巻き返しができる年齢」だからです。
海外へ就職した人の全てが、今の現状に満足してる訳ではありません。
「思い切って海外就職に踏み出したものの、想像していたものと違う」であったり、国によって文化も異なるため、自分に合う、合わないなどの悩みを抱えてしまうケースも珍しくはありません。
しかし、その結果を失敗ではなく、自分に対する向き合い方、将来描きたいキャリアを明確にするための良い機会と捉えることもできます。
20代の海外転職に失敗はなく、もし失敗したとしても、その失敗も含め全てキャリア形成の糧になり得るということです。
20代後半での海外就職
20代後半の海外転職において重要なポイントとなるのが、国内と同様に異業種・異職種へのキャリアチェンジにチャレンジするか、同業種・同職種でのキャリアアップを目指すかという点です。
日本では、30代に近くにつれ大きなキャリアチェンジは困難になるというのが現実です。ですが、海外での求人は、日本と比較すると「未経験でも挑戦できる求人が多い」というのが特徴です。
30代を過ぎると「〜しなければならない」といった条件から絞り込んでいく転職活動になりがちですが、20代のうちだと「〜したい」という自分の思いを反映させやすいのが特徴です。そして、30代までに経験した仕事や培ったスキルが、将来のキャリア形成の基礎となっていきます。
海外での経験は今後求められる
現在、日本の国内市場の縮小化が危ぶまれる中、多くの日本企業が海外進出を果たしており、今後も海外進出数は増えると予想されています。
増加する海外進出社数に伴い、社内の課題として「社内人材の確保」が挙げられています。
大手といわれている企業では、社内でグローバル人材を育成するシステムが出来上がっている場合もありますが、それ以外では、海外へ本格的に展開するにあたりグローバル人材の不足に気づき、外部から海外経験者を調達しようとしている企業が多くなってきています。
しかし海外就業経験者の数は、転職市場においてまだそれほど多くはないです。
今後ビジネスを広めたい国の就業経験がある人材は、引き合いが強いのは勿論、今後展開する国での経験に絞ってしまうと、採用難易度が上がるため、”海外”という括りで経験がある若手を積極的に採用するケースが増えつつあります。
海外での就業経験は、今後の市場において圧倒的に高い価値となり得るのです。
企業が20代を採用する理由とは?
上記では20代が海外転職に挑戦すべき理由についてご説明しましたが、企業側も積極的に20代を採用しています。中途採用に置いて比較的経験が浅い20代を企業側が採用するのは何故でしょうか?
この理由から、20代で海外転職する際に求められることについても考える読み解くことができます。
やる気・ポテンシャルがある
特に第二新卒などの若手に関しては、スキルや経験があまり高いない分、熱意や意欲を高く買って採用するケースが多いです。
企業からすると「やる気の高さ=育てやすさ」と捉えており、熱いやる気や具体的な目標ある人材は、育てやすく伸びやすいと考えられる場合が多いです。
自社の社風による教育が比較的容易
企業への在籍期間が長いほど、独自の社風が染み付いているとよくいわれます。
ですが20代での転職だと、前職での就業経験がそこまで多くはないため、転職後の新しい環境にも柔軟に対応していく人が多い傾向にあります。
20代の海外就職、成功させるにはどうすればいい?
上記では、企業が20代を積極的に採用する理由を説明しましたが、必ずしも20代ということだけで海外就職が成功する訳ではありません。
納得のいく海外転職活動を行うためには、以下のようなポイントに注意しましょう。
情報を集める
海外転職は国内の転職に比べると情報が少ない上に、偏った情報もネットにあふれています。可能であれば、現地に一度は足を運んだり、現地で実際に働く人などから生の声を聞くこともおすすめします。
また海外で働くということは、海外で生活するということ。希望する国の転職情報に加え、その国での生活情報も同時に集めることが大切です。
スケジュールを考える
海外就職においてスケジュール作成はとても大切です。
海外転職は日本国内の転職活動と異なり、面接がSkypeなどのオンラインツールを使う場合が多かったり、渡航前に事前準備が必要となったりします。
海外転職は国によって、何ヶ月前から準備を初めたらいいのか異なりますので、情報を集め、入社可能日から逆算してスケジュールを立てることが重要です。
自己分析を行う
社会人を経験したことで、「仕事に対する自分の価値観」や「自分にはどのような仕事が向いているのか」についてある程度考えがあると思います。
そこで改めて就職活動時に行ったような自己分析を行い、漠然とでも海外で働くことを通してどのようなキャリアを描きたいのかを考えることをおすすめします。
譲れない条件を決める
今までの自分の働き方を振り返り、自分の中での「どうしても譲れない条件」を決めることも大切です。
そしてその条件をベースに転職活動を行うことをおすすめします。そうでないと、「もっと条件に合う会社があるに違いない」と悩み、決断するのが難しくなってきてしまいます。
インドが20代の海外就職に人気上昇中!
海外就職に挑戦する際にまず頭に浮かぶのが、「どこの国を選ぶのか」
国によってそれぞれ魅力は異なりますが、今 「インド」 を就職先の国として選ぶ人が増えています。
理由として、
2,インドで働く経験により希少人材になれる!
が挙げられます。
1,就労ビザが他の国と比べ取得しやすい!
就労ビザの取得条件が他の国と比べると現時点でインドは、比較的就労ビザ取得のハードルが低くなっています。
他国では実務経験年数や前職との関連性、学歴が深く問われることもありますが、現時点でインドではそういう条件は設定されていません。つまり、海外で働くチャンスが多い国が「インド」なのです。
しかし今後は、国内失業者数を減らすため取得が厳しくなる可能性があると言われているので注意が必要です。
2,インドで働く経験により希少人材になれる!
少子高齢化や人口減少などの社会問題が要因となり、日本企業は国内市場の縮小に直面している中、インドは10年後には中国を超えて世界一の人口になると言われています。またインドの平均年齢も若く、長期的な人口ボーナスが期待されています。
国内市場で苦境にある日系企業にとって、成長が著しい「インド市場」は今後もさらに魅力的な市場になっていくことは間違いありません。そんな魅力的なインド市場を開拓したい企業にとって必要なのが「人材の確保」です。
ですが、現時点でインドの在留邦人数は約1万人弱。
他のアジア圏の国の在留邦人数を見てみると、中国12万5000人、タイ7万3000人、シンガポール3万6000人、マレーシア2万4000人とインドにおける在留邦人数の少なさ、また過去インドでの就業経験をもつ人が少ないのは一目瞭然です。
この状況の中でインドで働いた経験を持つ20代は、圧倒的な希少人材となり得るということです。
まとめ
海外で働いた経験は、グローバル化が進む中で今後さらに求められるでしょう。
「いつか海外で働きたい」
ではなく、20代の今だからこそ、海外就職に挑戦する「圧倒的価値」があるのです。
今しかない20代、皆さんも海外就職に挑戦してみませんか?