こんにちは!Miraist編集部です。

3年連続でGDPが7%超えの経済成長を続けているインド。

人口増加とともに、今後必要になってくる電気の需要が増えていく中で、「インドはどのように電気不足を解消していくのか」世界が注目しています。

今回は、インドの電力事情をお伝えします!

今の3倍の電力が必要!?

この10年の間に、人口は1億5000万人も増加し、約13億人が暮らしています。2030年までには人口が約15億人になるとも予想されており、これに伴って必要となってくる電力の量も今の3倍に

インドでの電力需要は年平均4.9%のペースで増加しており、慢性的な電力不足に悩んでいる企業も多いのが現状です。

夏になると停電が頻繁に発生するため、安定した電力供給が課題となっています。

Photo-by-Sam-Jotham-Sutharson-on-Unsplash

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注目されているのは太陽光発電

一方で、主に都市部での大気汚染が深刻化しており、石油や石炭などの化石燃料から、持続可能な自然エネルギーへ舵を切ることが求められています。

モディ首相は、「インドのエネルギー供給を確保しながら、クリーンなエネルギーへの転換も約束する。」と述べており、特に太陽光発電に力を入れています。

インドの日射量と日照時間は、日本の約1.5倍。日照に恵まれているインドの環境を生かして太陽光発電の普及を進めようとしており、発電だけでなく太陽電池パネルや関連設備の開発や生産といった分野にも投資していく予定だそう。

インド政府は、太陽光を中心とした再生可能エネルギーの割合を、2030年までに現在の18%から40%に引き上げる計画を立てています。

photo by chuttersnap on Unsplash

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太陽光で自給自足!

厳しい日差しを活かして、必要な電力をすべてまかなっている空港がインド南部にあります。国内利用客数4位を誇るコチ国際空港は、約5万枚のソーラーパネルで電力を生み出しています。

これは世界初の、電力を自給自足している国際空港。1年でかかる電気代は2億円ですが、この太陽光発電を取り付けたことで、発電所に投じた10億円は5年で回収できるんだとか。(BS1 ワールドウォッチング 国際報道より)

photo by Steve Johnson on Unsplash

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まとめ

現在インドでは、中国の企業が低価格の太陽光パネルを販売しており、圧倒的なシェアを誇っています。

NHK NEWS WEBによると、2018年6月15日、ソフトバンクグループの孫正義社長は、インドのモディ政権が進める太陽光発電事業に対して、6兆円から10兆円規模の投資をする方針を固めたそうです。

今後、世界の企業がどのようにしてインドの太陽光発電のビジネスチャンスを勝ち取っていくか、注目ですね!

参考
BS1 ワールドウォッチング 国際報道
NHK NEWS WEB