みなさんは、”インド英語”に対してどのようなイメージを持っていますか?
「独特なアクセントがあって聞き取りにくい…」
「話すスピードが早くて苦手…」
インド人が話す英語は、ヒンディー語と英語(イングリッシュ)を掛け合わせ”ヒングリッシュ”と呼ばれることもあり、実際アクセントやイントネーションが他の国で話されている英語とは少し違います。
どの国にもアクセントはあり、「完璧な英語」というものはないのですが、インド英語は聞き取るのが難しいと思っている日本人は多いのではないでしょうか。
発音のクセがすごい!
インド英語の特徴としてあげられるのが、「発音のクセが強い!」
中でも”r” の発音が一番独特と言われています。
舌を巻いて ”r” を強く発音するため、日本人には「ル」と聞こえます。「server」は「サルバル」、「cucumber」は「キュカンバル」、「merket」は「マルケット」、「passport」は「パスポルト」、「forty」は「フォルッティ」、「how are you」は「ハウ アル ユー」といった具合です。
また、次に”th” の発音 も独特です。
日本人にとっても難しい”th”の発音。
インド人にとっても馴染みがない発音らしく、タ行で発音しているように聞こえます。「Thank you」は「タンキュウ」という発音に聞こえます。
これらの発音に耳が慣れたら、インド英語に対する苦手意識はなくなるでしょう。
インドで英語は公用語!

実は、インドは世界でアメリカの次に英語話者が多い国なのです。インド憲法では、連邦政府の公的共通語として、ヒンディー語と英語の2つを規定しています。
インドには様々な言語が存在しており、方言を含めると約2000前後あると言われています。州によってまったく違う言語が話されており、隣の州に行けば言葉が通じないということも。インドで最も話されている言語はヒンディー語ですが、実際は現在約13億人いる人口の40%ほどしか使っていません。よって、英語が共通語になっているのです。街は英語表記で溢れています。
インドは貧富の差が未だ激しいですが、ビジネスパーソンは、英語を流暢に話せる人がほとんどです。事実上のビジネス公用語である「インド英語」をマスターすれば、世界のどこに行っても、どんなアクセントでも聞き取れるようになると思います。
インド英語を勉強するメリットとは?

インド英語を勉強するメリットとして、インド英語を習得すると世界中で通用する英語スキルが身につくということ。
世界中の英語話者の割合として、ネイティブよりもノンネイティブスピーカーの方が多いです。これからの時代、仕事で英語を使うとき、ノンネイティブスピーカーの方とコミュニケーションを取る機会が多くなるでしょう。そして、ほとんどが第二言語として英語を使っている国インドで、英語スキルに磨きをかけることができると、世界中で通用する英語力が身につけられると思います。
そして、「端的に伝える技術が身につく」というのもメリット。
インド人が使う英語は、ノンネイティブスピーカーが多いということもあり、簡単な単語で端的に述べられることが多いです。結論があまりわからないような「ダラダラ」と話を続けるようなことはありません。
日本語をそのまま英語に訳すと長い文章になりがちですが、インド人から簡単な言い回しが学べるのもメリットと言えます。
インド英語に慣れたい人におすすめ!

インドでビジネスをやりたいと思っている方、インドに旅行に行く方、インド人の友達を作りたい方、リスニングスキルを上げたい方…。そんな方に、Forbes IndiaのPodcastバージョンをおすすめします。
社会人だと英語を勉強する時間をなかなか取れないという方も多いかと思いますが、Inside Forbes Indiaなら、ひとつのストーリーが10分前後。通勤中のすきま時間に、インド英語に触れることができるんです。また、ゆっくり聞きたいときは0.5倍速で、速いスピードで聞きたいときは1.5倍・2倍速にもすることができるので、おすすめです。
日本人にとって、インド英語はもっともリスニングの難易度が高いもののひとつ。この教材を使いこなせば、世界で様々なタイプの英語に出会っても、自信をもってコミュニケーションを取れるでしょう。ぜひお試しください!
まとめ
今回はインド英語(ヒングリッシュ)の発音や、インド英語を勉強するメリット、また勉強法についてご説明しました。
「インド人って英語を話すの?」と驚いた人もいるかもしれませんが、インドは世界で2番目の英語大国。
ダイバーシティーに溢れたインドで英語を学ぶメリットはたくさんあり、一度身に着けるとこれからの武器になると思います。
何より英語でのコミュニケーションで一番大切なことは、「伝えよう・聞こうという姿勢」。
これからインドを訪れる人にとって、「自分の英語は伝わるのか」「インド人の英語を聞き取ることができるのか」と心配になる人もいると思います。
ですが、インド人にとって英語はコミュニケーションの「ツール」。
英語が理解できないときはゆっくり繰り返してくれたり、日本人訛りの英語でもしっかり聞き取ってくれる人が多いです。
インド人と英語を使って話すときは、「自分は英語が苦手だから…」と話すことを諦めるのではなく、なんとか伝えようというマインドでインド人とコミュニケーションを取ってみて下さい!
是非、これを機会にインドで英語を勉強してみては?