「インド就職を実現したい!」

インド含む海外就業は日本と違う点が多く、不安に感じる方も多いですよね。
今回は「インド就職で就業先を決める時にチェックすべき5つのポイント」を解説します。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、これからインド就職を目指す方の参考になると幸いです。

【ポイント①】仕事内容はイメージ出来るまで理解

【確認①】職務内容

仕事を選ぶ上で大切なのは「職務内容」
入社後どんな仕事を担うのかは、今後のキャリアに大きく影響します。
そのため、しっかりと職務内容がイメージ出来るかが大切です。

合わせて「募集ポジションの採用背景を知る」というもの大切なポイント
採用背景は主に「新規採用」「欠員補充」「増員」のケースがほとんど。
新規採用の場合、仕事内容及び仕事ボリュームのおおよそのイメージ等、
欠員補充の場合、前任者はどのような割合で実務を行っていたのか等、質問してみるとより仕事に対するイメージがより湧きやすいでしょう。

■営業ポジションの場合

営業の場合、主に「新規営業」「既存営業」が存在します。
募集ポジションに求められているのはどちらなのか、
新規・既存営業を担う場合、各営業の割合(想定)など、確認するといいでしょう。
また、営業の場合は実績に応じた評価をされる給与制度の有無について事前に確認する事をお勧めします。

■バックオフィス(総務・秘書等)の場合

企業規模や業務ボリュームにもよるものの、日系企業の場合、複数業務を兼任する事は珍しくありません
例えば「経理・総務」と求人票に複数ポジションがあった場合、メインとなる仕事内容はどちらなのか、各業務の想定割合など事前に確認する事をお勧めします。

【ポイント②】レポート先

入社後、ご自身のレポート先が誰になるのかも大切

日系企業の場合、大半は日本人がレポート先となるケースもありますが、企業によってはインド人が上司というケースも。

多くの場合、面接内で面接官(interviewer)として話す機会があるケースがほとんどですが、面接スケジュールや急な組織体制の変更などで、レポート先(上司)と話す機会がない事も稀に発生するので要注意。
レポート先となる上司とは一緒に仕事をする時間も多くなるため、相性はとても大切。
面接内で、入社後の「レポート先は誰か」「レポート方法(やり方)は?」などしっかりと確認しましょう。

【確認③】社内体制の確認

会社全体の体制、所属先の事業部の体制なども確認しておきましょう。
また、現地人(インド人)と日本人の割合についても確認することで、より入社後のイメージが湧きやすいと思います。

前提として、在インド企業(日系・インド系・外資)の多くは「即戦力性」を重要視しています。
未経験業界・職種であっても、在日本企業のように手厚い社内教育制度や研修制度があるというケースは非常に稀です。
基本はOJTがメインで「自分でキャッチアップしていく」という自走心が前提となることをお忘れなく!

【ポイント②】勤務条件をしっかりと理解

勤務条件もインド就業は日本就業と異なる事も多くあります
中には入社前後で勤務条件が変わったというケースも。基本な事こそ、しっかりと確認をする事が大切です。
勤務条件として主な項目としては以下の通り。

【確認①】勤務時間

日本では週休2日制が一般的ですが、在インドの日系企業(主に製造業中心)やインド系企業の場合、土曜日出勤というケースも多く存在します。
土曜出勤を設けている企業では、毎週もしくは隔週、月1休みなど様々。
また、不動産や引っ越しなどのtoC向け(カスタマー対応)業界の場合、お客様の都合によっては土日出勤というケースも。

その場合、平日に振替休日が取得可能かなど、事前にしっかり確認する事をお勧めします。

エージェント作成の求人票にも必ず勤務時間の記載はあるものの、あくまでヒアリング時の情報であるため、入社タイミングによっては勤務条件の変更も大いにあり得ます
「入社後違いました」という事が無いように、面接時・オファー受諾時にご自身でもしっかりと確認することを強くお勧めします。

【確認②】残業有無(残業代含む)・通勤費

日本では交通費は別途支給されるケースが多いですが、在インド企業(日系・インド系・外資含む)の場合は、残業代や通勤費は別途支給ではなく、給与の一部に含まれているケースが大半です。
企業によっては「月額交通費5000Rsルピー」と設けているケースもあるものの、交通費は固定コストになるので事前にしっかりと確認が必要です。

【確認③】勤務地

インドの場合国土が広い事もあり、勤務地がどこにあるのかは大切な条件となります。
例えば、北インドエリアかつ主な都市としては下記となりますが、場所によっては距離がかなり離れています。
〈北インドの主な就業先エリア〉
・グルガオン:デリー都市部から30km(車で約30~40分)
・ノイダ:デリー都市部から50km(車で約1時間)
・マネサール:デリー都市部から約60km(車で約1.5時間)
・ニムラナ:デリー都市部から約130km(車で約2.5時間)
勤務先は週5~6日通う事となり、職場は一日の大半を過ごす場所でもあるため大切な条件のひとつ。
・実際に就業しているスタッフの住まいエリア(※日本人が好ましい)
・住まい~勤務地までの通勤手段及び距離
など、担当エージェントや就業予定先のご担当者へしっかりとヒアリングする事をお勧めします。
また、可能であればご自身で実際に足を運び、実際に肌で感じておく事を強くお勧めします!
コストと時間がかかるものの、その分しっかりとしたイメージを持ちながらインド就職活動を進める事が出来ます。

【ポイント③】福利厚生をしっかりと確認

コロナ インド 給与
快適に働く上で大切になる「福利厚生」
日本では求職者の80%以上が重要視しているといわれています。

海外就職・転職の場合でも、企業を決める上で大切なポイントのひとつ。

福利厚生についても
「実際にどんな福利厚生があるのか」

「一般的な福利厚生とは?」など、事前にしっかりと理解しておく事をお勧めします。

企業によっては、オファーレターに書かれてないケースも多くあります。その際は「入社前後で条件が違う!」と齟齬が起きない様、口頭だけではなくしっかりとメールなど文面で残すようにしましょう。

【ポイント④】給与は「手取り額」まで確認を

企業を決めるにあたり、給与は決め手となる大切な条件のひとつ。
インド就業の場合は「手取り額」まで詳細に確認する事をお勧めします。
というのも、日本就業時と比べインドは所得税が高く、企業によってはPF(Provident Fund)が毎月基本給の12%控除される場合があるため、手取り額が想定よりも下回るケースも

日本とは条件が異なるケースも多くため、実際の手取り額まで事前に把握しておきましょう。

JETRO(日本貿易振興機構)「税制」記載ページによると、所得税は下記の通り。
所得額(ルピー)と税率(2019年度より適用される新税率)
a.250,000以下:0%
b.250,001~500,000:25万ルピーを超える所得の5%
c.500,001~1,000,000:50万ルピーを超える所得の20%
d.1,000,001以上:100万ルピーを超える所得の30%

VISA基準の場合、「d.1,000,001以上:100万ルピーを超える所得」に該当します。
但し、企業により課税・非課税の対象は異なるため、実際の税額は企業により異なります。

控除(Deduction)内容もしっかりと確認を

手取り額を算出するにあたり、控除(Deduction)内容をしっかりと確認しましょう。

企業によっては、企業が付与する福利厚生の条件を従業員の控除内に全額適応していたり、相場より控除額を高めに設定しているケースも。手取り額に大きく影響する箇所のため、控除の項目及び金額についてもしっかりと確認する事をお勧めします。

【ポイント⑤】オファーレターはしっかりと理解!

企業からのオファー提示時、必ずオファーレター(日本でいう内定通知書)を受け取ります。
主な条件を中心に、基本的な内容を記載しているケースが大半です。
インドは契約社会のため、サイン後はレター内に書かれた内容=受諾しているとみなされます。
そのため、条件に齟齬がないかしっかりと理解・確認した上でサインを行う必要があります。

【確認①】試用期間

試用期間後に付与される条件(有休や福利厚生等)もあるため、試用期間は明確に確認しましょう
多くの企業の場合、試用期間6ヶ月と設けていますが、企業によっては3ヶ月というケースも。
また、稀に延長する可能性もあるケースもあるため、そのあたりの確認も事前に確認する事をお勧めします。

【確認②】notice period

入社前になりますが、退職時の事も見据えて確認しておくのも大切。
多くの企業の場合、notice periodは1ヶ月と設けるケースが一般的ですが、企業によっては2~6ヶ月とやや長期的なケースも
notice periodは企業が設けているcompany poricyに記載されているので、場合によっては入社後の確認でもいいかもしれません。

【確認③】入社日

基本的に、オファーレター内には入社日が記載されています。
企業様によっては、入社可能時期も採用決定条件のひとつとして考慮されている場合もあるため、入社日は非常に大切
現在就業中の場合、現職との引継ぎの兼ね合いなどで、オファー受取時には明確な入社日を記載出来ないケースもあります。
その場合は、現状を企業側に伝え、レター内の入社日は仮として認識いただき、具体的な入社を進める中で決定していきましょう。

最後に

インドの国旗

今回は、インドでの就職活動を行う時に気を付けるべきポイントについてまとめました!
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、しっかりと確認を行う事が大切です。
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