”VUCA”の時代。あなたは、どう生きていきますか。

VUCA(ブーカ)とはVolatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとって作られた単語。

VUCAの時代というのは、変化(V)が激しく、不確実性(U)が高く、そして複雑(C)且つあいまい(A)である、予想不可能な時代ということです。ビジネススタイルやサービスの形は人工知能やIT技術の発達によって劇的に変わってきており、今までのモデルは通用しなくなっています。

日本は ”課題先進国” と言われているように、少子高齢化をはじめとして、まだどの国も経験したことがない様々な問題を抱えています。働くことに関しても、終身雇用制度は崩れ始め、大企業に入れば安定した人生が保証されるという今までの ”安泰” はもうないと言っても過言ではありません。誰も予想していなかったことが頻繁に起こる世の中になってきたのです。

これからの時代は、このVUCAに順応できる人材が求められます。

 

”VUCA”の時代

 

このVUCAの時代で生き抜くためにはどうすればよいのでしょうか?

そこでぜひ知ってほしいのが、「インドで働く」という選択肢。

なぜなら、インドで働く経験を通じて、VUCAの時代を生き抜く素養が身につく。そして、その経験は未来の自分への投資になるからです。

では、なぜインドなのか。その理由を、この記事でお伝えできればと思います。

インドは10年後の世界の中心

他の新興国を凌ぐ高い経済成長率を誇り、拡大する市場。そして、最大の投資先として世界から注目を浴びているインド。

10年後には世界の中心になると言われてます。その理由とは?

世界最大の人口=世界最大のマーケット

人口ピラミッド比率

2017年に国連経済社会局(DESA)が発表したデータによると、2017年時点でインドの人口は133900万人と推計されており、全世界の人口の約18%に当たります。

2030年までにインドの人口は約15億人となり、中国を超えて世界一となることが予想されています。また、2050年のインドの人口は16億6000万人まで上るとも言われています。

インドが有望な市場である理由として、人口の多さに加えて、総人口を占める15-64歳までの生産年齢層の割合が高いことも挙げられます。

この生産年齢比率は上昇すると言われており、いわゆる「人口ボーナス」の恩恵を、インドは2045年頃まで長期的に受けるとみられているのです。平均年齢中央値が日本は45歳、中国は35歳、それに比べてインドは24歳と若い。消費市場の観点から見て、インドは世界最大のマーケットなのです。(『JETRO ビジュアルで見る世界の都市と消費市場 2018年』参照)

 

インドの高い経済成長率

実質GDP成長率

World Bank’s Dataによると、2018年の世界の平均GDP成長率は2017年に続いて3.1%を保つものの2019〜20年はわずかに落ち込むと見込まれています。

一方、インドは世界平均の2倍以上である7.5%という数字を叩き出しています。これはBRICsの中でも最も高い成長率なのです。下のGDP成長率のグラフからも分かるように、先進国の平均値とは比になりません。

この凄まじいインドの経済成長を支えている要因として、中間層の台頭が挙げられます。世帯年収が5000~35000ドルの人々を中間層と定義すると、2000年時点で人口の約6%にすぎなかった中間層の割合は2020年には約75%に達し、中国を抜くと予想されています。その数はなんと約10億人。

この中間層の消費によって、今後もインド全体の経済は底上げされていくと見込まれています。まさにインドは、多くのビジネスチャンスに溢れている市場と言えます。(『JETRO ビジュアルで見る世界の都市と消費市場 2018年』参照)

 

日系企業と求人事情

ここまでインド市場の魅力についてお伝えしました。では、具体的にどのような日系企業がインドに進出しているのか、またどのようなニーズがあるのでしょうか?

日系企業のインド進出状況

経済成長が著しいインドには年々日系企業が多く進出しており、比例して日本人求人も増加しています。

在インド日本国大使館及びJETROの発表によると、インドに進出している日系企業数は1369社(2017年時点)。その数は継続的に伸びており、インドの首都デリーと近年発展しているデリー郊外の新興都市グルガオンをはじめとして、インド全土に日系企業の拠点があります。

 

インド進出日系企業の推移

 

というのも、今インドではモディ首相が「インドでの国産化」すなわち「メイク・イン・インディア」を掲げ、様々な政策を打ち出しているのです。外資を多く誘致し、インド経済を活性化させようとしているモディ首相。この波に乗って、多くの企業が進出しています。

現地日系進出企業は、インドが製造業の誘致に力を入れていることもあり、自動車・電気関連などのメーカーや商社を中心として増加しています。業界別の求人割合は以下のようになっています。

業界別求人割合

製造業や商社に加え、通信・コンサルティング・不動産・会計事務所など各種サービスと業種は多岐に渡ります。

インドでの日本人求人と職種

業種別求人割合

職種としては、主に営業職・カスタマーサポート職・バックオフィス(営業事務や総務)の求人が多くを占めています。中でも営業職の引き合いは強く、次いで営業サポートなどのバックオフィスや、経理やマーケティングなどの専門職種のニーズも恒常的に多いです。

日本では入社難易度の高い大手企業での就業や、スタートアップの企業にて裁量権の大きい仕事をすることも可能です。

地域別グラフ

地域別で求人割合を見てみると、インド北部にある首都デリーと新興都市グルガオンが6割を占めています。

その後は、インド南部にある港町チェンナイ、インドのシリコンバレーと言われるバンガロール、インド西部の金融都市ムンバイ、そして最近新幹線方式を採用した高速鉄道計画が進んでいるアーメダバードと続きます。

地域別求人割合

 

インド就職のメリット

「海外就職」「海外転職」と一口に言っても、もちろん多数の国があります。

数ある国からインドを選ぶメリットを、大きく分けて3つご紹介します。

英語力を高められる環境

意外と知られていませんが、インドはアメリカに次いで世界第2位のEnglish Speaker人口を誇る国。
元々イギリス領であった歴史的背景から、イギリス英語を源流とした独自の英語文化が生まれました。インド英語は独特のアクセントはあるものの、慣れれば特に問題はありません。

また、インドのビジネスパーソンは幼少期から教育を受けているため、綺麗で流暢な英語を話す人が多いです。総人口と英語を話す人口がともに世界2位であるインド。世界に占める割合が多いインド英語に慣れることができれば、この先世界のどこでも通用するでしょう。

グローバルパーソンとして鍛えられる

インドは「15マイルごとに方言が変わり、25マイルごとにカレーの味が変わる。100マイル行けば言葉が変わる。」と言われるほど、様々な言語が存在しています。
公用語連邦公用語として定められているのはヒンディー語ですが、インド憲法では22の指定言語が定められており、インド全域では約2000の方言があると言われています。

また、インドにはヒンドゥー教を含め多数の宗教があり、加えて多民族・多文化。ダイバーシティ溢れる環境で働くことができます。様々なバックグラウンドを持った人とコミュニケーションを取り、理解し合うことはグローバルパーソンに必要なスキル。

その上、インド人は交渉能力に長けているため、インド人とのコミュニケーションを通じてネゴシエーションスキルを身につけることができます。

多様な人材とコミュニケーション力、ネゴシエーション力を総じて鍛えることができるこの環境は、他の国にはありません。

日本人の希少価値が高い

ヨーロッパに匹敵するほどの面積を誇る広大なインドの土地で、在留邦人数は1万人弱。
他のアジア圏の国の在留邦人数を見てみると、中国12万5000人、タイ7万3000人、シンガポール3万6000人、マレーシア2万4000人、インドネシア2万人となっています(外務省『海外在留邦人数調査統計 平成30年要約版』より)。

インドでの日本人の少なさは、ポジティブに捉えると貴重なチャンスです。可能性を秘めているこの市場で、日本人の希少価値は高いと言えます。

アジア圏の国の在留邦人数

インド就職の不安はここで解消!

インドという日本とは違う環境で働く上で、もちろん不安はあると思います。

求人情報はどうすれば得ることができるのか、語学力が足りないのではないか、VISAは取れるのか、平均給与はどのくらいなのか、インドでの生活はどのようなものか、治安は大丈夫なのか

では、ひとつひとつ解消していきましょう!

求人情報

Miraistのページの「求人情報」から求人一覧を見ることができます。現地採用、本社駐在求人も多数ございます。

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語学力

「インドで就職」と聞くと英語力に不安を感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

もちろん英語力は必要ですが、ある程度の日常英会話力があればチャレンジできる求人や語学力不問の求人など、幅広くあります。これは他のアジアの英語圏の国(シンガポール・香港など)での就職と違うところです。

VISA

就労ビザは、現時点では他のアジアの国と比べると取得条件が比較的緩いと言えます。

他の国ではそれまでの学歴・職歴・給与などが審査基準になることがありますが、インドでは特にありません。新卒の方が応募できる求人もあります。ただその場合は、経験不足をカバーできるレベルの英語力などは必要になります。

給与

インド就職をする外国人には年間1,625,000インドルピー(260万円程度)以上の支払いが義務付けられています。
これは、インド人のホワイトカラー平均給与の約3倍に相当し、当地で生活するには問題ない水準です。

また、タイやベトナムの現地採用の日本人の平均的な年収(150〜200万円)と比べても高いです。さらに経験やスキルによってはプラス評価され、400〜500万円の給与提示がされることもあります。インドは物価が日本と比べ相対的に安いので、貯金がしやすいという意見を良く聞きます。

生活

日本企業が多くあるデリーやグルガオンでは、就業後にモール等でショッピングをしたり、近くのレストランで友人と食事をしたりすることも。

週末にはヨガ、ボリウッドダンスなどを習ったり、英語やヒンディー語などの語学を勉強する方も多いようです。無料Wi-Fiを利用できるおしゃれなカフェもありますので、作業をしたり、ゆったりと読書をして過ごすこともできます。インドの伝統的な医療法であるアーユルベーダや、マッサージなどのリラクゼーションで息抜きするのもおすすめです。

また、格安の国内線を使って、インド各地の世界遺産や観光地に旅行することも可能です。

治安

インドで働く上で、やはりインドの治安を気にする人も多いのではないでしょうか。デリー・グルガオンのオフィス街やその周辺は、観光客の多いエリアとは違ってスリやひったくりの発生率は低いです。

ただ、他のアジア諸国と同じように、夜中遅くまで1人で出歩かない、知らない人には付いていかない、女性は露出度が高い服を着ない、などの最低限の注意は必要です。

インドで働く

インド就職は未来の自分への投資

ここまでインドの成長するマーケットやインドに進出している日系企業、求人情報、インド就職・インド転職をするメリット、そしてインドで働く上で気になる項目を書きましたが、インド就職・インド転職が未来の自分への投資になる理由をここでまとめます!

成長したいならインドへ

勢いあるインドとともに、自分も成長できる。キャリアアップの場として、自分の可能性を広げることができる。それがインド就職・インド転職なのです。

そして今は他のアジアの国に比べて、インドにいる日本人が少ないというチャンス。先駆者としてキャリアを積むことができます。

また、インドでは日本と比べて性別・学歴問わず裁量権が大きいため、若手でもどんどんチャレンジできる環境です。そのため、成長の伸びしろが大きいと言えます。インドのような発展途上国での経験は、今後の転職市場において圧倒的価値となり得るのです。

インドで働く=VUCAを生き抜く素養が身につく

冒頭でも述べた通り、今の時代は予測不可能なVUCAの時代です。様々な要因がVUCA時代を加速させています。

インドでも、市場はめまぐるしい変化に溢れています。特に、IT産業やeコマース産業は物凄いスピードで変化しており、世界が注目しています。インドでビジネスをする上で、変化を受け入れてポジティブにやっていくことも大切な要素。VUCAを受容する柔軟なマインドセットが、インドで醸成されます。

また、英語力・コミュニケーション力・異文化適応能力など、真のグローバルビジネスパーソンとして世界が必要としているスキル・経験を積むことができるのが、ここインド。VUCAの時代を生き抜くために、VUCAの要素が詰まったインドで働く経験は、今後求められる素養になります。

最後に

「インド就職をしたいけど、他の国との違いがわからない」

「インド就職に興味はあるけど、不安だな」

「インドにはどのような仕事があるんだろう」

一歩を踏み出せないのは、情報が少ないから。もしくは偏った情報しかないからです。

この記事では、インド市場に溢れるビジネスチャンス、インドの可能性、インド就職・転職の事情をお伝えしました。これを読んで、「インドで働く」という選択肢に少しでも魅力を感じましたら、幸いです。

一度きりの人生。

新しいステップを踏み出すのに必要なのは、ほんの少しの勇気と、情報です。

これからの時代を生き抜くためにも、インドで未来の自分の可能性に投資しませんか?

インド就職・転職が未来の自分への投資に