こんにちは!Miraist編集部です。

日本でスマートフォンユーザーの多くが使っているアプリはLINEですが、インドで一番多く使われている無料通話・メッセージアプリは、「WhatsApp(ワッツアップ)」です。

インドにいると、「WhatsAppやってる?」とよく聞かれます。

今回は、インドで必須のメッセージアプリをご紹介!

インド生活に欠かせないWhatsApp

アメリカで誕生した WhatsApp は 2009年にサービスを開始し、2014年に190億ドルもの大金でFacebookに買収されました。

今では世界で最も使われているメッセージアプリで、全世界でのユーザー数は10億人以上。そして、インドでのユーザー数は全世界のユーザー数の約5分の1である、2億人!

また、インドのスマホユーザーのWhatsAppの利用率は、96%です。
WhatsAppはインド社会において、無くてはならない大事な情報インフラとなっています。

インドでもInstagramやTwitterなどのSNSアプリは若い層が多く使っているようですが、WhatsAppは若者だけでなく年配の人も使っています。そこまで煩雑ではなく使い勝手がよいため、使用者の年齢層がとても幅広いようです。

インド人曰く、WhatsAppがないと連絡が取れないほど生活には欠かせないんだとか。日本でいうLINEの位置づけと同じですね。

photo by whatsapp.com

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送金サービスも開始!

モディ政権が推進しようとしている『デジタル・インディア』の政策に沿って、様々な場所でハイテク起業やハイテクを用いたサービスが盛り上がっていますが、WhatsAppはインドで個人間送金サービス、そしてデジタル決済サービスを開始しました。

The Economic Timesによると、WhatsAppは、現在100万人を対象に送金サービスのテストを実施しているようです。

「メッセージを送るのと同じくらい、簡単かつ安全にお金が送ることができる」と、ポジティブなフィードバックが返ってきているようです。

また、WhatsAppはインド政府と協力しながら、National Payments Corporation of India (NPCI) を始めとする他の銀行と送金サービスだけでなく、様々なデジタル分野で事業を展開しようとしています。

photo by Greater Patchogue Daily

photo by Greater Patchogue Daily

今伸びている「Hike」とは?

メッセージアプリの中で、WhatsAppに今迫っているのが、インド発のベンチャーが提供する「Hike(ハイク)」。
ユーザー数はすでに1億人以上と言われており、今後も市場を拡大しようとしています。

この Hike は、インド人の Kavin Bharti Mittal によって創業されました。彼は、現在30歳。イギリスでソフトウェア技術を学び、Googleでのインターンを経て、ゴールドマン・サックスで働いた後にインドで起業。

テンセント(騰訊)という、中国版のLINE「WeChat」を作った中国の大手IT企業が Hike の資金調達を主導し、ソフトバンクグループを始めとする様々な企業から合計約1億7500ドルの資金を集めました。

Hikeが人気であるひとつの理由として、多様なスタンプを利用することができる点が挙げられます。インドの言語は地域・州によって違うため、文字を入力することなく、直観的なイメージをすぐに送信できるスタンプが支持を集めたのです。

昨年にはWhatsAppに先駆けて、インドのアプリでは初めてモバイル決済の機能を搭載し、スマホ市場を騒がせました。今後は、誕生日やインドのお祭りの時期に現金ギフトを送れる機能も追加する予定だそう。

多文化・多宗教の国インドではお祭りの数も多く、お祭り好きなインド人にとってこの機能のニーズは高そうですね。

“デジタルお年玉”がインドでも普及していくのも時間の問題のようです。(Tech Crunchより)

まとめ

インドでスマホの普及率が高まり、スマホ市場には多くのアプリが存在しています。

インドで生活するにはWhatsAppが今は一番便利ですが、様々なメッセージアプリが電子決済サービスを始め、これからどのようなアプリが主流になってくるかは分かりません。

今後の展開から目を離せませんね!

参考