みなさん、こんにちは!Miraist編集部です。

8月5日、インド・グルガオンにあるダイアパークホテルにて、中さんの送別イベントを開催致しました!

中さんは、1996年にCASIOインディアをゼロから立ち上げ、現在はCASIOインディアの代表。インドビジネスに15年携わり、ご活躍されました。インド在住の人なら中さんを知らない人はいないほど、人望が厚くみんなから愛されている方です。

8月に帰任をされるという知らせを聞き、送別会を開くことに。中さんのこれまでの貴重なインドでのお話を聞きたいという意見が多く出たため、送別会だけでなく、中さんからの今までのインドビジネスの軌跡についてお話をして頂く運びとなりました。今回はその様子をお伝えします!

インドビジネス歴15年の軌跡

中さん送別会

1996年4月からインドへカシオ初代駐在員として赴任され、その後15年間にわたりインドに関わってきた中さん。

インドでのビジネスについて、インドの経済状況や政治状況なども交え、お話してくださいました。

中さん送別会

1990年代初期にはインド経済自由化の影響でインド通信自由化が進められ、通信機器ビジネスが拡大しました。その波に乗って、日系企業の進出機運が高まったものの、まだまだインドに進出する企業の数は今と比べて少なかったそうです。

1996年、インドに頻繁に出張していた当時29歳の中さんは、インドへ初代駐在員として赴任することになります。インドという未開拓な土地で、周りに日本人もあまりいない中、インドという日本とは文化や価値観が全く違う環境下で様々な課題が…。苦しい時期もあったと言います。

約1年後に一度日本に帰任された後、1999年末にはインドに2度目の赴任をし、外資100%会社として再スタートしました。

 

中さん送別会

 

しかし、2002年には、インドーパキスタン間の核戦争危機が勃発。在留邦人は皆国外に出ることを強いられたため、やりとげていない、不完全燃焼感が残る中、同年に帰任したそうです。

2005年からはインド経済成長期が再び復活し、「BRICs」という2000年代以降著しい経済発展を遂げているブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国を表す言葉にも見られるように、インドのGDPは上昇していきました。

そして、2007年、当時40歳の中さんは3度目のインド赴任をします。3年後の2010年には代表に就任されました。

 

中さん送別会

 

その後、インドでG-SHOCKという時計が大ヒットし、メディアでカシオ急成長の秘訣について注目が集まりました。

カシオがインドで急成長した秘訣は、ローカライズ。インドで全く新しいものを作るというよりは、もともとある製品をインド人のニーズに合わせてローカル化することにしたのです。

また、ボリウッド女優を起用してブランディングを行い、CASIOの時計を着けた著名人がSNSなどで拡散されることにより、CASIOがインドで知名度を上げることができたのです。今やCASIOは、インドでは誰もが知る有名ブランドです。

また、2014年にモディ政権が発足してから高額紙幣廃止などの政策が打ち出されましたが、どのように経済や政治が変わったか、また当時の状況もお話いただきました。体験者である中さんのお話はとても貴重でした。

 

中さん送別会

 

最後には「明日死ぬと思い、今日の仕事を全力で果たしなさい。永遠に生きると思い、学び続けなさい」というインド建国の父、カンディーの言葉を送ってくださいました。中さんがおっしゃると重みがあります…!

私たちも、インドでビジネスをする上で、常に学び続ける姿勢を持つことが大切だと感じました。

二次会の様子

その後の二次会では、食事を楽しみながらみなさん歓談しました!

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

 

 

中さん送別会

人と人をつなぐ

今はインドには9000人ほどの在留邦人がいますが、中さんがインドに初めて赴任された時は1000人ほどだったそうです。

当時から、中さんは様々なイベントや交流会を開催したり、水泳同好会などのコミュニティも積極的に作ったりと、人と人が繋がる機会を多く生み出しました。なんと、中さんのおかげで知り合い、ご結婚された方もいるんです!

時には、ご自宅にインターン生を招きホームパーティを開いてくださったり、そこではインドでビジネスをする上で大切なことややりがいを教えてくださったりして、中さんはインターン生にとっても“みんなのお父さん”のような存在でした。そして、いつも美味しい料理を振る舞ってくださる気さくで素敵な奥様!

中さん送別会

ガネーシャの置物をプレゼント!

 

「インドという決して容易とはいえない環境では、みんなで支え合っていく必要があると思うんです」と中さん。

今まで、何人の方が中さんのおかげで繋がり、インドを好きになり、そして中さんの帰任を寂しく思っているでしょうか…計り知れません。

帰任されてからも、ますますのご活躍をお祈りしております!

中さん、今まで本当にありがとうございました!

中さんと主催者の柴田さん(左)と弊社関野(右)

中さんと主催者の柴田さん(左)と弊社関野(右)