毎年3月8日は国連が制定した
「国際女性デー(International Women’s Day)」です。
日本ではまだあまり馴染みのない記念日ですが、世界では様々なイベントが開催されており、女性のエンパワーメントに対して改めて考えさせられる日になっています。
今回は日本とインド比較しながら、「インドでの国際女性デーの取り組み」
「インド人女性の社会進出」「インド人女性の働き方」についてご紹介します。
「国際女性デー」とは何の日?
そもそも「国際女性デー」とは、どういう記念日なのか。
国際女性デー(International Women’s Day)は、国際婦人の日や国際婦人デーとも呼ばれており、1904年3月8日にアメリカで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことが起源とされいます。
その後1910年のコペンハーゲンでの国際社会主義会議にて
「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱したことから始まりました。
今では、女性の自由と平等を目指す「国際女性デー」として、世界各国でイベントや催しが開催されています。
2020年のテーマは「Each for Equal」

毎年国際女性デーではテーマが異なっており、2019年のテーマは
「Think Equal, Build Smart, Innovate for Change」。
そして今年、2020年のテーマは「Each For Equal」です。
An equal world is an enabled world.
Individually, we’re all responsible for our own thoughts and actions – all day, every day.
We can actively choose to challenge stereotypes, fight bias, broaden perceptions, improve situations and celebrate women’s achievements.
Collectively, each one of us can help create a gender equal world.
Let’s all be #EachforEqual.
(https://www.internationalwomensday.com/Theme 参照)
「私たち一人一人が、自分の考えや行動に責任を持ち、偏見を持たず、常に挑戦し続けることとで、男女平等の世界を作ることに貢献する」と述べられています。
For #IWD2020 we’re focusing on some very exciting missions ⚡ to support women’s advancement – like this one about women earning and learning on their own terms and in their own way 👉 https://t.co/sbAL9WST25 #EachforEqual #GenderEquality pic.twitter.com/0JFkT7eINW
— Women’s Day (@womensday) January 25, 2020
インドでの国際女性デーの取り組み
最近になり、日本でも少しずつ国際女性デーに合わせてイベントなどが開催されるようになりましたが、まだまだ他国に比べると認知度は低いように思います。
近年女性の社会進出を促進するムードが高まっている「インド」では、国際女性デーに合わせてどんな取り組みを行っているのでしょうか?
女性の功績を称えるインドで最高の賞
(2019年 Nari Shakti Puraskar 出典:pmindia)
インドでは毎年国際女性デーの日に、女性のエンパワーメントに強く貢献した人に、「女性の功績と貢献を称える」Nari Shakti Puraskarという賞が、インドの大統領から贈られています。
これを受賞することは、インド人女性にとって誇りであり憧れとなっています。
インドでの国際女性デーの様子
国際女性デー当日には、レストランが女性に無料のドリンクを提供していたり、日頃の感謝の気持ちとして社内の女性にチョコレートが配られたり、女性のエンパワーメント讃える様子がよく見られます。
インド大統領のモディ首相などの著名人も、女性の活躍を讃えるツイートしており、当日にはインド全体で盛り上がりをみせています。
On International Women’s Day, greetings to women in India and across the world. Women are the sheet-anchor of society, an inspiration for their families and for our nation. Let us strive to ensure equality of opportunity for every women and every girl child #PresidentKovind
— President of India (@rashtrapatibhvn) March 8, 2019
On International Women’s Day, we salute our indomitable Nari Shakti.
We are proud to have taken numerous decisions that have furthered women empowerment.
Every Indian is proud of the stupendous accomplishments of women in various spheres. #NewIndia4NariShakti pic.twitter.com/NPTN62Lqek
— Narendra Modi (@narendramodi) March 8, 2019
インド政府も女性の社会進出に注力
経済発展とともに人々が徐々に消費力をつけ、海外の文化の流入や、都市化なども進む中で、インド政府も女性の社会進出により力を入れようと動き出しています。
具体的には『ベティ・バチャオ ベティ・パダオ(ヒンディー語で、”少女を救おう、少女を教育しよう”という意味)』と呼ばれる政策を打ち出し、女子乳幼児の保護と教育の促進しています。
また、2013年の会社法では、一定の規模以上の公開(有限責任)会社に対して、1名以上の女性取締役を選任することが義務付けられました。2017年3月には労働法が改正されて、今まで12週間だった女性の産休取得期間は、26週間に拡大されました。
インド人女性の働き方にも変化が…
働くインド人女性が増えてきている中で、インド人の「働き方」も徐々に変化してきています。
特に都市部では顕著で、インドで発展しているIT 業界ではフレックスタイムや在宅勤務を積極的に導入する等、フレキシブルな就業制度が取り入れられています。
また、ダブルインカムで比較的経済的に余裕がある夫婦は、積極的にメイドサービスなど活用し家事負担を軽減して働いています。
女性の働き方を変えていくことで、女性のさらなる社会進出を促進するムードが、今インドで高まっています