こんにちは!Miraist編集部です。

「インドは危ない」と思っている方も多いのでは?

しかし、ドアもない。鍵もない。そして、犯罪も起きていない。人々はお互いに信頼し合い、安心して生活している…。

そんな平和な村が、インドにありました!

今回は、インド西部マハラシュトラ州のシングナプールにある小さな村をご紹介します!

伝説は300年前から語り継がれている

この村は、シャニ神というヒンドゥー教の神によって守られていると言われています。人口は約3000人。
村人のほぼ全員が敬虔なヒンドゥー教徒です。

シャニ神の言い伝えの起源は、約300年前。
激しい雨が降り、洪水が起こったあと、重く黒い板状の石が川のほとりから現れました。地元の人が杖でその1.5mほどの石に触ると、血がじわじわとにじみ出てきました。

その後、シャニ神は村人の夢の中に現れ、あの石は自分自身の偶像だと語りました。シャニ神は、その石を村に置いておくことを命じましたが、ひとつ条件を提示しました。

それは、シャニ神が村全体を見守ることができるようにするために、一切の障害物をなくすということでした。

その後、シャニ神のお告げに従って、村人たちは障害物になりうるすべてのドアと鍵を取り払い、シャニ神が人々の生活を見守ることができるようにしたのです。

村人が崇拝しているヒンドゥー教のシャニ神-

photo by Great Big Story

銀行にもドアがない!?

この話が本当かどうか定かではありませんが、この話は時を超えて、代々受け継がれています。

地元の村人たちは、犬が入ってこないように必要に応じて木の板を入り口に立て掛けたりするようですが、それでもちゃんとしたドアはなく、宝石やお金はすべてそのまま置いてあるようです。
公衆トイレでさえ、薄いカーテンがあるだけなんだとか。なんと銀行にも、ドアや鍵はついていないようです。

「10日〜15日ほど家を留守にしていた時もありますが、物が盗まれることは絶対にないと確信していました。もしシャニ神を信じているのなら、家を建てたらドアは作ってはいけないのです。ドアがなくても、シャニ神が守ってくれるので安全なのです。」と村人は自信たっぷりに話します。

ある警察官は、「私は今までいろんな所で警察として働いてきましたが、インドに、ましてや世界中に、こんな特殊な場所はありません。村人の信仰はとても厚いです。犯罪はここ最近も1件も起きていません。今後もずっとないと思いますね。」と話します。

村を守っているシャニ神を拝む村人-

photo by Great Big Story

まとめ

世界的にも安全と言われている北欧の国ですら、さすがにドアや鍵がない家もしくは銀行があるとは聞いたことがありません。

シニャ神、そして村人のことを信じているこの村は、世界一安全な村だと言っていいでしょう。

 

参考
BBC.com
Great Big Story
THE TIMES OF INDIA