近年、国外・国内問わず広まりつつあるWeb面接。中でも海外での就職活動の際、距離があるためWeb面接が主流となります

そんな一般的になりつつあるWeb面接ですが、実際にWeb面接経験したことがない人にとっては対面での面接と少し異なるため、本番に思わぬところで戸惑う人もいらっしゃいます。

今回はWeb面接が初めての人でも、本番スムーズに面接を終えれるよう、Web面接の中でも一番利用されているツール”Skype”での面接の流れをお届けします!また、就職を成功に導くためにSkype面接中に気をつけたいポイントについてもお伝えします。

※Skypeには通常のSkypeとSkype for Businessがあり、今回は通常のSkypeを使用した場合についてお伝えいたします。

Skype面接とは?

Skype(スカイプ)とは、マイクロソフトが提供するパソコンやスマートフォンのカメラでテレビ電話を無料で行えるインターネット電話サービス。その機能を面接に応用したのがSkype面接です。

以前までは、Web面接の一種として国外にある企業との面接時に使われることが多かったですが、最近では国内でも多くの企業がSkype面接を導入しています。
Web面接にはSkypeの他に「LINE」や「Facebook」「Zoom」などを利用するケースもあります。

 

Skype面接前に準備しておくこと

Skype面接をするために、事前に揃えておかなければならないものが何点かあります。
きちんと準備ができていなければ、面接直前にバタバタしてしまいますので、前もっての準備を心がけましょう。

Skype IDの取得

まず、Skypeを利用する為には、SkypeをダウンロードしSkype IDを取得しないといけません。まずは、パソコン・スマートフォン・タブレットからSkypeのアプリ(ソフト)をダウンロードし、Skype IDを取得しましょう。

すでにアカウントを持っていれば面接用に使用できますが、持っていない場合、またはID名が面接に不適切な場合は新しくアカウントを作り直しましょう。登録からSkype同士のコミュニケーションは基本的に無料で行えます。

こちらからSkypeをダウンロードできます↓
https://www.skype.com/ja/get-skype/

SkypeIDを取得する際に注意すべきポイントは、”表示の設定”です。
Skypeをダウンロードすると、Skype ID、表示する名前、アイコン写真の設定が可能です。
面接で使用することになるので、ビジネスの場で適切なSkype ID、名前、アイコン写真に設定するのが望ましいです。

また、Skypeでは「ムードメッセージ」というプロフィールに表示される短いメッセージが設定できます。設定する場合は、同様にビジネスの場で適切な言葉に設定しましょう。

ネット環境・適切な場所・デバイスの確認

Skype面接を実施する場所として、ネット環境がよく、雑音の多い場所や人の出入りが少ない場所を選ぶのが良いでしょう。

カフェなどのフリーWi-Fiを利用して面接を受けることも可能ですが、周りの人たちの話し声で集中できなかったり、大勢の人が使うWi-Fiだと電波が安定してなかったりするので、自宅や静かな個室などを借りて、面接を受けることをお勧めします。

パソコンやスマホに付属しているカメラも最近では性能が良いものも多いです。そのため、自宅で面接を受ける場合、趣味のポスターが写っていたり、散らかっている部屋が丸見えになっていることもしばしば…。
部屋が散らかっているからといって即不採用とはなりませんが、「だらしない」という印象を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。自宅で面接を受ける際は、余計なものが見えない角度を調整するのが良いでしょう。

面接を受ける際のデバイスは、パソコン・スマートフォン・タブレットのどれでも大丈夫です。タブレットやスマホを使う場合、手で持つのではなく、必ずカメラ位置を固定しビデオが安定するようにしましょう。

マイク付きイヤホン

マイク付きイヤホンは必須ではありませんが、用意できるのであれば使用することをおすすめします。

端末にマイクがついていれば通話は可能ですが、マイク付きイヤホンを使うとよりクリアに自分の声が相手に届きスムーズに会話を行えます。端末に付属のマイクだと、周囲の音も拾ってしまうことがあり、相手からすると雑音のように聞こえます。

またカメラやマイクなどが内蔵されていない端末を使用する場合は、別途で用意する必要があるので事前に調べておいた方が良いでしょう。

質問に対する回答の準備

質問に対しての回答を準備しておくことは、通常の対面面接と同様に必要です。

面接でよく聞かれやすい質問に対しては、あらかじめ自分の中で話をまとめ、面接で聞かれた時に簡潔に答えられるようにしておくのが良いでしょう。

Web面接だからと資料を手元に用意する方もいますが、たとえWeb面接でも通常の面接と同様。目線の配り方で相手(面接官)にはわかってしまいます。しっかりと事前に準備をしておきましょう!

 

Skype面接当日の準備と流れ

面接当日の服装は?

Skype面接でも通常の対面面接と同じようにスーツの着用が必須です。
ふとした際に全身が見えてしまう可能性もあるため、対面での面接と同様に全身スーツにて用意する事をお勧めします。もちろん服装だけでなく、髪形などの身だしなみも同様にきちんと整えましょう。

Skype面接でも面接であることは変わりありません。気を抜かず、きちんとした身だしなみで面接に臨みましょう。

面接時間の10分前からスタンバイ

面接開始時間の10分前になると、Skypeにログインをしスタンバイをしましょう。そして一度、パソコンに不具合はないか、ネットワークは安定してるか確認を行った方が良いでしょう。

Skypeでは相手がオンラインなのか退席中なのか、相手が分かってしまうようになっています。時間ギリギリにログインをして面接官を待たせるということがないようにしましょう。

準備が整ったらメッセージを送る

面接の準備が整ったら挨拶と準備ができている旨を伝えます。目安は面接開始予定時間より3~5分前がベストです。

面接は必ずしも時間ぴったりに開始できるとは限りません。何かしらの事情があり、少し遅れてしまう可能性もあるため、メッセージを送ってこちらの準備が整えっていることを知らせましょう。

挨拶をして面接スタート!

挨拶、準備完了のメッセージを送ったら企業側からメッセージの返信がくるか、直接着信がきます。もしメッセージが来た場合は自分から発信し、企業側から着信があれば、そのまま受け取り面接をスタートしましょう。

通話が繋がれば、まずお互いの声が聞こえるか確認を行い、その後改めて挨拶をして面接を始めましょう!

 

面接中に好印象を与えるポイントとは?

次にSkype面接中に面接官に好印象を与えるポイントについてご説明します。ちょっとしたことで、印象を良く変えられることもあるので是非参考にしてみてください!

面接中は画面よりカメラを見る

Skype面接中画面に相手の顔が映るため、画面に映っている相手の顔を見ながら受け答えをしてしまいがちです。ですが、相手からすると違うところを見ているように感じます。

最初はあまり慣れないかもしれませんが、相手に目線を合わせるには、カメラを見ながら話すことを心がけましょう。

大きな声でゆっくりと話す

Skype面接は、通常の対面の面接と違い同じ部屋にいるわけではないので、声が相手に届きにくいです。そのため、いつもより少し大きな声で・ゆっくり・はっきり話すことを意識しましょう。

もし、どのくらいの音量で話せばいいか不安であれば、着信があった際に「聞き取り辛くないでしょうか?」と確認するのも良いでしょう。

しっかりと相槌を打つ

Skype面接では、通常の対面面接とは違い同じ空間で話をしている訳ではないので、話を聞いていることをより意識して伝えた方が良いです。そのためには、適宜に相槌を打ち言葉のキャッチボールをしっかり行いましょう。

事前にSkypeテストをする

Skypeを日頃使っていない人にとっては、慣れない操作もあるので一度面接前に実際に操作してみましょう。
そして可能ならば、家族や友人などとSkypeを使って通話のテストをするのがベストです。カメラの位置や目線など、自分では気付かなかったことも指摘してもらえるかもしれません。

 

面接中に通信状態が悪くなった時はどうする?

Skype面接中に突然通信が切断されたり、画面がフリーズしてしまうというトラブルは起り得ます。

まず大前提として、そのようなトラブルが起こらないように、事前にネット環境を整えておくことが重要です。電波をしっかり受信できていないと、タイムラグが発生し、スムーズなコミュニケーションができなくなります。
安定した電波を得るためには、無料で提供されているWi-Fiスポットなどは利用せず、室内の電波が強い場所で面接を受けることをおすすめします。

それでも通信状況が悪くなるトラブルが発生した場合、慌ててはいけません。もし、トラブルに遭遇してしまったとしても、冷静に対応することで、トラブル解決能力があると高く評価してもらえるもしれません。

通信状況が悪くなった場合まずは、Skypeには簡単なメッセージを送ることができるチャット機能があるため、「電波が悪く途中で切れてしまい申し訳ございません。すぐにご連絡し直します」とメッセージを送りましょう。

Skype自体のトラブルの場合、電話やメールなど別の方法で接続不具合のことを相手に連絡しておきましょう。
エージェットを通して面接を受ける場合は、応募者が直接企業側とやり取りしていないため、連絡先が分からない場合が多いです。その場合は、至急担当のエージェントに電話し面接担当者に連絡してもらいましょう。

その後、トラブルを解消できたらコールをし直し、謝罪の言葉を述べてからリスタートします。どちらの原因かわからない場合は自分から謝る方が良いです。

Skype面接での続行が難しい場合は、Skypeのビデオを消し、音声通話のみに切り替えてもらう、電話などの他のツールでの面接に切り替えてもらう、新たな面接日時調整を依頼するなどの柔軟な対応をしましょう。

 

まとめ

今回は、Skype面接での事前準備や流れ、注意すべきポイントについてお伝えしました。
Skype面接当日に慌てないように、Skypeの使い方や面接の流れ・準備するものなどをしっかりと把握しておきましょう!